宇宙物理学者の想いが込められた広大なロマンを感じさせる大学章

公開日:2015年9月14日 最終更新日:2022年3月25日

京都産業大学

京都産業大学

第54回は、京都府京都市に拠点を置く私立大学「京都産業大学」の学章です。

この学章、モチーフは、「サギタリウス(射手座)」
サギタリウス(射手座)は、「ギリシャ神話に登場する半身半馬の賢者ケイロンをかたどった星座」を意味する星座です。そこに「大学」と漢字を配置し、大学章としてデザインされています。
サギタリウス(射手座)の「広大無辺な大宇宙を自由奔放に駆け巡る星々の姿」に、新しい時代に、世界へ雄飛する若者への「希望」の意味を込めて採用しています。

今回、注目すべきは、やはりモチーフが星座というところですよね。なぜ、星座がモチーフに採用されたのでしょうか。
その理由は、なんと、当大学の創設者の荒木俊馬さんが「宇宙物理」の学者だったんです。なるほど。
常に宇宙にロマンを感じ、研究している氏にとって、この星座を学章のモチーフにすることには、ただならぬ想いがあったと、想像してしまいます。

大学の入学式では、このようなメッセージが語られています。

“諸君の学生服の襟につけたバッジは希望の星座で、大宇宙空間を隈なく自由奔放に翔け廻るギリシャ神サギタリウスの表徴です。諸君はこのバッジにふさわしい大きな夢を抱き、日本古来の道統をバックボーンとする気宇宏大な国際的人物となって、日本国家の独立安全と日本民族の繁栄に献身すると同時に、全世界の平和と全人類の幸福の為に寄与すべく、在学中、健全な身体と健全な精神を作り上げ、堅実な思想と、深遠な専門知識と、豪快な実行力と広汎にして高い水準の教養を体得することに専心努力せられん事を切望する。”

「希望の星座」を襟につけて、大学生として、探究せよ!平和と幸福のために貢献する人間になれ。そのための大学だ!と、ちょっと長いですが、大学生のあり方、この大学の想いをしっかりもった創設者であることは間違いありませんね。先人の想いを受け取り、継承していく、今を生きる私たちへの「普遍」のメッセージとして受け取れる大変素晴らしいロゴデザインです。ご馳走様でした。[大学ロゴ]

京都産業大学
http://www.kyoto-su.ac.jp