ロゴを作ったら合わせて用意したいロゴガイドラインについて

最終更新日:2022年2月3日

ロゴを新たに作ったとき、ロゴガイドラインも一緒に用意しておくと便利です。

ですが、実際にはガイドラインまで手が回らなかったり、予算が足りずつくらないといったケースも珍しくないでしょう。

ロゴガイドラインはブランドイメージを保つための強い味方となるものです。
今回は、そんなロゴガイドラインについて解説したいと思います。

ロゴガイドラインとはなにか?

ロゴガイドラインとは、ロゴを使用する際のルールをまとめたものです。

ロゴは様々なシーンで使うことが想定されます。
どんな場面でも一貫したルック&フィールとなり、ロゴのイメージ・印象が正しく伝わるようにするための、使い方をガイドするのがロゴガイドラインです。

ガイドラインの多くは様々な使用ケースを勘案した上での基準や指針であるため、内容は、最低限守るべきルールや判断基準を示した抽象的なものとなっています。

ロゴマニュアル、ロゴのレギュレーションマニュアルなどと呼ばれることもありますが、内容はロゴガイドラインと同様であることが多いです。

マニュアルの中には、より具体的な利用シーンについて一つひとつ具体的に規定されているものもあります。

ロゴガイドラインのメリット

・ガイドラインに沿ってロゴを使うことで、常にブランドイメージを正しく伝えることができる。
・デザイナーなどがロゴを扱う際、ガイドラインがあると迷いがなくなり、デザインしやすくなる。
・多くの人がロゴを使うようになっても、ブランドやロゴの管理やチェックがしやすくなる。

ロゴガイドラインの構成

必須項目

レイアウトパターン

シンボルマークとロゴタイプの組み合わせは、縦組みや横組み、スローガン付きロゴなどいくつかあることが多いです。
どの組み合わせがあり、どのようなときにつかうのかを一覧しておきます。

余白

ロゴが間違われることなくしっかりと見える余白をとります。

最小サイズ

あまりにも小さいと文字が読めなかったり、カタチが分かりづらかったりします。
その際に使用できる最小サイズを定めておきます。
デジタルと印刷では再現できる範囲が違うので、別々に指定すると良いでしょう。

色はCMYK、RGB、特色などを指定しておきます。

背景色と色の関係

様々な色の背景で、どのようなパターンを使えばいいのかをガイドします。

誤用例

使ってはいけない例をあげます。

あったほうが良い項目

推奨書体

ロゴに合わせて使うと相性のいい書体の組み合わせをあげておきます。

ロゴのコンセプト

ロゴに込められた意味を書き込んでおくとブランドイメージを知ってもらう機会になります。

ロゴガイドラインの実例5選

ピクスタ株式会社|ロゴ使用ガイドライン

使用ルール、ロゴファイルのダウンロード、色、余白、最小サイズ、使用禁止例といった、基本的な項目と問い合わせ先がwebページ上で端的にまとめられています。
基本構成として参考になります。

ツイッター|Brand Tool Kit

英語のサイトですが、ロゴデータとガイドラインのPDFがダウンロードできます。
ツイッターらしく、文字との組み合わせについても説明されています。

流山市ビジュアルアイデンティティガイドライン
[PDF]流山市ビジュアルアイデンティティガイドライン (PDF 6.2MB)

ロゴのみならずビジュアルアイデンティティガイドラインとして、ロゴとブランドマーク、アプリケーションデザインの使用例、推奨書体などがまとめられています。
また、ガイドラインの目的やマークのデザインコンセプトも書かれており、ロゴを使用する人にしっかりと考えや意味が伝わるようになっています。

NASA Graphics Standards Manual
[PDF]NASA Graphics Standards Manual (1976)

1976年に作られたNASAのグラフィックマニュアルです。
当時はまだデジタルでなかったため、割り出しなどもあります。
様々な規定がされているため、一度読むと参考になる部分もあるでしょう。
参考記事:
無料で1970年代NASAのロゴや出版物のデザイン資料がダウンロード可能に – GIGAZINE

SDGsロゴガイドライン

たくさんの人に使われているSDGsのロゴや各アイコンについてのガイドラインです。
カラーホイールなどもふくめさまざまな用途が規定されています。

さいごに

以上、ロゴガイドラインについて、実例も含めて解説してきました。

ロゴは長く使うもの。なるべく早い段階でガイドラインを用意し運用していくことで、ブランドイメージの統一や工数の削減につながっていきます。

特に外部にロゴを渡す機会がある場合は、ガイドラインも用意することをおすすめします。

つくるときはロゴの使用用途を考えて、一般的な内容と個別の内容を盛り込みオリジナルのガイドラインを作りましょう。

ロゴガイドライン作成のお手伝いも行っておりますので、ぜひご相談ください。

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