ポーラ美術館がロゴなどのVIをリニューアル デザインはグラフィックデザイナーの長嶋りかこ氏

公開日:2020年7月6日 最終更新日:2020年7月12日

ポーラ美術館

ポーラ美術館が、VI(ヴィジュアル・アイデンティティ)を刷新しました。

これまでのロゴは、2002年の開館以来使用されていたもので、世界に発信するという願いが込められていました。
リニューアルされた新ロゴは、「塗り」のロゴと「線」のロゴを、状況や使途に応じて、左右対称、または上下反対に配置するものとなっています。

このデザインは、相対するものを起点としながら、様々なものが響きあい、変化していく様子と広がりが表現されているそうです。

これは、ポーラ美術館がさまざまに変化しながらも、ゆるぎないアイデンティティを持つことを示しているとのことです。

また、VIが表現されたショッピングバッグも、国際的な森林認証の「FSC認証」を受けた素材を採用するなど、環境対応型の包材にリニューアルされています。

ショッピングバッグ(手さげ袋・紙製)

デザインは、グラフィックデザイナーの長嶋りかこ氏です。

長嶋りかこ氏のコメント

ポーラ美術館のヴィジュアル・アイデンティティ(VI)のリニューアルを考えるにあたり、ロゴタイプに始まり様々な媒体への展開において、既に有る資源を活かすという姿勢をとっています。ロゴタイプは、もともと旧日本語ロゴと共に小さく併用されていた英字のロゴタイプを抽出し、それを”線”と”塗り”のロゴタイプをセットにして、異なる双方の共鳴の意を込め左右対称または上下反対に配置しています。これは近代と現代、自然と人工など、様々な異なる双方を提示することで私たちに問いを投げかけるポーラ美術館のあり方を表しています。ロゴタイプは媒体に応じてその位置や大きさは変化できる設計にしたため、配置によっては大きな空間を持たせその中に伝達したい情報を組み込む機能も兼ねています。様々に展開される紙媒体においては、森の持続可能性を考えFSC認証紙を使用し、インクは石油系有機溶剤を含まず環境配慮に進んだノンVOCインクを使用し、紙袋などの消耗材の有料化など、資源を活かし自然を守るためにできることを提案し、森と人とが調和するこの美術館での体験が、どんな媒体においても伝達できることを目指しています。

リリースURL
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000026617.html

ポーラ美術館
https://www.polamuseum.or.jp/