ロゴの運用

最終更新日:2019年8月10日

採用が決定したロゴはどのような場面でも適切に使えるよう仕様書を作成し、データと共に納品します。

使用場面の注意

ロゴはシンボルマークとロゴタイプだけではなく、場合によってはキャッチフレーズも組み合わせて運用します。
最終的に採用案が決定したら、それらをどのように運用するかという使用規定を作成しておく必要があります。
例えばどのような使用規定が考えられるでしょう。

・シンボルマークのみを使用する場合
・シンボルマークとロゴタイプを併用する場合の位置関係と大きさの比率
・ロゴマークにキャッチフレーズを組み合わせる場合の位置関係の指定
・背景色が白(薄い地色)の場合の使い分け
・背景色が黒(濃い地色)の場合の使い分け
・ロゴマークを配置する場合の最低限必要となる余白(アイソレーション)
・使用可能な最小サイズ

ロゴマークは常に一定のイメージであることが必要となるため使用規定だけではなく、「変倍をかけない」、「ロゴタイプの字間を変更しない」などの禁止事項も実例で盛り込んでおきましょう。
これらはすべて図版と文章で明示的に記しておき、誰でも理解できる状態にしておかなければなりません。

使用場面の注意

色の注意

ロゴマークは形や大きさとともに配色を常に同じ状態で使用する事が重要になります。

CMYKのインキを使用した通常の印刷では、カラーマネジメントをしていても確実に同じ色を出せるとは限らないため、優先して使用する色としてPANTONEやDICなどの特色を指定しておくことが多いです。

ただし、雑誌広告などに掲載する場合に特色を使用するのは現実的ではないので、通常のCMYKで印刷する場合に備えて特色を置き換えた場合の数値を記載しておきましょう。
このとき数値の数値はデータ上の数値ではなく、各インキメーカーが用意している色見本帳で指定しているCMYKの数値を使用します。

納品するデータにも「特色を指定したデータ」、「CMYKで指定したデータ」「グレースケールで指定したデータ」を用意し、不用意な変換を防ぐように配慮しておくといいでしょう。

色の注意

使用規定や禁止事項、配色を明確にしておくことで、デザイナーの手を離れてもロゴが意図したとおりに運用がなされ、一定のイメージを保つことが可能になります。

<ロゴの基礎知識 ページ一覧>
そもそもロゴとはなにか?
ロゴ作成の一般的な流れ
ロゴ作りのためのヒアリング
ロゴのポジショニングをきめる
カタチの作成
配色とバリエーション
ツール展開とプレゼンテーション
・ロゴの運用
ロゴデザイン・制作に役立つTips集