デザイナーとしての心構えを学べる書籍『デザイナーになる。』

最終更新日:2019年8月10日

“本書は「デザイナーになる。」ことを目指す人のための入門の入門書です。”
と冒頭に書かれていますが、「本物のデザイナーになるために必要なこと」が丁寧に解説されています。

「デザインの心構え」「デザイン手法の基本知識」「デザイン事例から学ぶ」の3つの章からなり、特に第1章のデザインの心構えでは、プロのデザイナーがどのようなプロセスで、どのような考えをもって仕事をしているのかがとても良くまとまった書籍になっています。

デザイナーとは、目的を定めることができ、目的を形にできる人。

グラフィックをつくるだけでなく、ヒアリング、コンセプト決め、リサーチ、プレゼンテーションなどもデザイナーの仕事なのですね。

著者は、ロゴマークを軸にした展開で活躍するグラフィックデザイナー永井弘人さん。ロゴストックでもインタビューさせていただきました。インタビュー記事

いきなりラフをつくるのでなく、コンセプトをしっかりと決め、リサーチをする。
デザインの完成度を高めるには、検証・調整の反復を何度も繰り返す。
自分自身が最高!と思えるデザインになるまで、クライアントに提出してはいけない。
迷ったら、デザインのゴール、コンセプトを再度意識する。

などなど、デザイナーとしてのカマエをしっかりと学ぶことができます。

デザインワークで迷ったらコンセプトに立ち返るように、デザイナーとしての自分に迷ったら、この本に立ち返る。そんな本ではないかと思います。

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