最終更新日:2019年8月10日
ロゴは、一度決定したら簡単に変えられるものではありません。
できるだけ綿密に、依頼者と制作者がイメージを共有して、作成していくことが重要です。
企業のロゴであれば、その会社の理念や歴史、取り扱う製品やサービス、対象とする市場に対してどのようなポジションを取りたいのかを明確にすることが大切。
製品やサービスのロゴであれば、そのコンセプトや特徴、ターゲットとする層、どのようなブランドイメージを確立したいのかということをまとめる必要があるでしょう。
ロゴ作成の一般的な流れとしては、
となります。長く使うことができる良いロゴをつくるためにじっくりと取り組んでいきましょう。
デザイナーは、ロゴのデザインに取りかかる前に、綿密なヒアリングを実施することが大切です。
会社や製品の位置づけ、対象としている市場、確立したいブランドイメージ、ターゲット層などを各担当者を交えて具体的に聞いていきます。
ヒアリングした内容をもとに、具体的なイメージを作っていきます。
ロゴタイプやシンボルマークを考えていくことになりますが、その書体や形状、配色などは、ヒアリング内容にもとづいて決めていきます。
このとき、ロゴタイプでは既存のフォントをそのまま使用することは少なく、イメージに近いフォントをベースに手を加えたり、ウェイトを調整していったりします。
こうしてロゴマークの案を作っていきますが、候補はなるべく多く作るとよいでしょう。
ただし、最終的には数種類に絞り込んでおく必要があります。
ロゴを作成したときのコンセプトや、実際の販促ツールなどに合わせて展開した場合の見え方などを含めて、クライアントにプレゼンテーションを行います。なるべく具体的なイメージがつかめるような説明をすることが必要でしょう。
どれが一番イメージに近いのか、どういった方向性で確定するのかを決めていきます。
通常は、このプレゼンテーションを何回か繰り返し、最終決定となります。
ロゴが決まったら、ロゴデータと合わせて、ロゴの使用規定、カラーで使用する場合やモノクロの場合、余白をどのくらいとるか、背景色はどうするのか、最小サイズはどこまでを許容するのかなど、ブランドイメージを維持するための使い方マニュアルを用意し納品します。
<ロゴの基礎知識 ページ一覧>
・そもそもロゴとはなにか?
・ロゴ作成の一般的な流れ
・ロゴ作りのためのヒアリング
・ロゴのポジショニングをきめる
・カタチの作成
・配色とバリエーション
・ツール展開とプレゼンテーション
・ロゴの運用
・ロゴデザイン・制作に役立つTips集