最終更新日:2022年7月14日
ロゴデザインを考える際には、たくさんのロゴを見てインスピレーションを得ることも大事です。
そのとき、デザインの説明用に作られた作例ではなく、実際に使われているロゴを見るようにすると良いでしょう。
なぜならそこには、そのロゴを作るにあたって、深く考えられたコンセプトや、研ぎ澄まされたデザインのねらいがあるからです。
いくつかの意味が組み合わせれたロゴや、ブランドイメージを正しく表現するために練りに練られたデザインは、思わず惹きつけられる魅力があるでしょう。
ロゴを見る際に、「どのような狙いがあるのだろう?」「どんなデザイン手法が使われているのだろう?」という視点を持って見ることで、自分のアイデアの引き出しが増えていくと思います。
今回は、比較的最近に出版されているおすすめのロゴ本を5冊、特徴とともにご紹介します。
※各書籍のリンクは、Amazonのページへのリンクとなっています(ロゴストックは、Amazon.co.jp アソシエイトメンバーです)。
『信頼・誠実を大切にする業種別ロゴのデザイン』/パイインターナショナル
日本国内で使われているロゴが、9つの業種別に紹介されています。
昨今は、信頼性や誠実さが求められる時代。
ロゴづくりにおいても信頼・誠実を感じてもらえるようなデザインを意識することが増えているのではないでしょうか?
この本では、やわらかさ、親しみやすさ、清潔感、安心感など、さまざまな方向から信頼・誠実を表現したロゴが掲載されています。
業種も「教育・研究機関」「医療」「農業」「法律・税理士」などがセレクトされており、落ち着きや安心感を与えるデザインの参考になると思います。
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世界中の傑作ロゴ1600収録、視覚的特徴で約80のカテゴリーに分類しています。
ロゴのスタイルを俯瞰できるのがGOODです。
とくに、文字のモチーフは、AをモチーフしたロゴやBをモチーフにしたロゴといった具合に、アルファベットごとに紹介されていて、文字をシンボルにする際の多彩なアイデアが学べます。
そして、シンボルでは、四角、円とドット、矢印、花、といったように形状フォルムごとに分類されています。
シンプルなモチーフでもバラエティ豊かなデザイン表現ができることがわかります。
これらの表現に引っ張られすぎてしまってはいけませんが、モチーフをどのように表現するかなどのアイデアが欲しいとき、インスピレーションをもらえる一冊でしょう。
モチーフ別に集められたロゴデザイン集です。
動物、植物、自然環境、ボディ・ボディパーツ、フード、文字・記号(和文)、文字・記号(欧文)、図形、構造物、日用品・ツール、それぞれのカテゴリー別に総数900点以上のロゴが紹介されています。
各カテゴリーに収録されているロゴの一つひとつは、けっこう幅広いテイストや表現手法になっており、同じモチーフでもコンセプトによって様々な表現の方法があるのだということがわかります。
モチーフごとに観ていくことはもちろんですが、使われている手法に注目しても、幅広いデザインのヒントを得ることができます。
観察する視点をかえながら、何度も読み返すことができる一冊です。
日本の実力派クリエイティブディレクター、アートディレクター別に彼らが手掛けたロゴが紹介されている本です。
ユニクロなどの有名企業や店舗、公共サービスや、商品、サービスのロゴとその展開がみられます。
普段の生活でよく目にするロゴも多く、それがどのような思考のもとにデザインされているかを知ることができるため、自身のロゴづくりでもヒントにできる内容が得られるのではないでしょうか。
一部のロゴには、使用フォントも紹介されています。
日本タイポグラフィ協会が毎年出版している、ロゴタイプやシンボルマーク、タイプフェイス、VIなどの年鑑です。
一般公募により作品が募集され、協会の審査委員により選び抜かれた作品が約400点掲載されています。
デザイン的に美しく、アイデアに溢れたロゴが多いため、最新かつ優れたデザインをじっくり観ることができます。
▶『日本タイポグラフィ年鑑2022』をAmazonで購入する
いかがでしたか?
繰り返しとなってしまいますが、ロゴデザインスキルの上達には、コンセプトや意味がしっかり込められた、優れた実例をじっくり観察し、自分なりに読み解いていくことが重要です。
今回ご紹介した本は、比較的最近発売され、良質なロゴの実例がじっくりと見られる書籍となっています。
あなたのロゴづくりに役立ていただけると嬉しいです。