第42回は、山形県山形市に本部を置く「東北芸術工科大学」のシンボルマークです。東北芸術工科大学は東北唯一の芸術系大学で、元当大学の教授の上條喬久氏が手がけられました。
さて、このロゴ、見ての通り、6つの円で構成。
シンボルマークの中央下部に位置する円が「人間の心」を象徴し、円の重なりは「芸術とデザイ ンの融合」を、さらに左から右へと大きくなる円は、「ホップ、ステップ、ジャンプ」という発展的な動きが表現されています。
そして、6つの円全体に、ARTの「A」「人」「山」を表し、山形からアートを通して東北、日本、そして世界へと羽ばたく人材を育てたいという思いをデザインしています。
もう一つの注目ポイントは、カラー「青」。
雄大な空の青、輝く海の青、そして宇宙飛行士・ガガーリンが残した「地球は青かった」という言葉からも印象付けられるように、自然や地球、人類の希望を象徴しています。
また、「青春」という言葉に充てられるように、豊かな可能性を求めて未来に羽ばたく若々しさの象徴で東北芸術工科大学の「青」には、学生と教職員が一体となり、未来に向かって力強く進んでいきたい、という願いが込められています。
一つ一つのパーツに意味を込めるだけでなく、いくつかの円を組み合わせて、意味をデザインする。デザインの本場である大学に相応しいロゴデザインの可能性を追求したマークですね!ごちそう様でした。
[大学ロゴ]