ハンセン病療養所内に存在する建造物群等をユネスコ世界文化遺産として、そしてハンセン病回復者等が生きた証を示す資料等歴史的記録物をユネスコ世界の記憶として登録することを目指し設立された、「NPO法人ハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会」のロゴマーク。
活動の推進などをねらいに、キャッチフレーズ、ロゴマークを公募し、2018年8月に決定された作品です。
頭文字の「H」を横長にすることで、橋に見立てたデザインとなっており、偏見・差別が引き起こした歴史を未来へ「橋渡し」するという意味が込められているそうです。
そしてH(ハンセン病・ハンセン病療養所)にまつわる3つ表情「苦しみ・痛み」「孤独・沈黙」「回復・励まし」が3つのHに表現されているとのこと。
横に長いマークはとても個性的に感じ、ひと目みただけで「どんな意味があるのだろう?」と気になってしまうデザインではないでしょうか。
そして、そこに込められた意味は端的にこの法人の活動概要をを説明したものとなっています。
惹きつけられるフォルムに、無駄なくしっかりとしたコンセプト。
唯一無二のロゴマークではないでしょうか。
デザイン:大森剛