飢餓のない世界を創るために活動する国際協力NGOのロゴ。
緑と青の2つの円が重なり、その右上に光のようなエレメントが配置されています。ロゴタイプはHelvetica boldをベースに、「r」と「w」に丸みをつけていて、グレーの配色とあいまって優しく柔らかい印象を与えています。
ホームページによれば『球体=地球がシフトしていく象徴で、飢餓のない新しい世界を創るというハンガー・フリー・ワールド(以下、HFW)の理念を表しています。2つの球が重なる部分は、新しい世界を創るために大切なことやHFWと支援先との大切な関係が存在している部分。
シンプルな形状は、HFWが性別・年齢・文化を超えて多くの人々とともに活動を展開しようという「共創協働」の精神を表明するものです。しかし、同時に左右が手をつないでいるイメージや世界的に活動する組織であることを伝えるWORLDのWも感じられると思います。さらに、パーツは全体の雰囲気を和らげ、HFWが目指す自由さや楽しさを表現しています。』とロゴに込めた想いが解説されています。
「飢餓」という言葉から連想される重たいイメージではなく、「飢餓のない世界」という理念を柔らかな雰囲気とともに表現しているのがポイントですね。
理念を表した抽象系モチーフのロゴは、内部的にはメンバーが活動の意義を振り返る際に、対外的には理念を説明する際に効果的に活用することができます。大切にしたい理念を、与えたい印象とともに表現する。抽象系モチーフロゴのお手本と言えるようなデザインですね。[104/88NPOロゴ]