[コラム]アップルロゴのカスタマイズCMからクリエイティビティを刺激する要素を考える

公開日:2014年7月25日 最終更新日:2017年5月27日

ロゴにまつわるコラムをはじめてみたいと思います。

今回はアップルのMacBook Airの新しいCM(アメリカ版、日本公開は未定)がちょっと話題になっている件について。

そのCMは、ロゴが配置されたPCの背面に様々なデコレーションを施して、アートのようにして遊んでいるMacBook Airをいくつも紹介するもの。

こういうステッカーは日本でもたくさん売られていますよね。MacBookの楽しみ方のひとつと言ってもいいかもしれません。

しかし、ロゴがこのようにいじられてしまうのは、ブランドを守る企業側としては複雑に思う面もあるのではと思います。
そんな中でのこのCM。こういう楽しみもあるよと、公式に認めた感じでもありますね。(ジョブズだったら、許さないような気がしなくもないですが。)

他のノートPCでは、お気に入りのステッカーを貼ることはあれど、こんなにクリエイティブに遊ぶことはないと思います。
なぜアップル製品だけ、こんなにいじられるのでしょうか。

とにもかくにも、企業や製品が愛されているということが一番ではありますが、製品自体にも、思わず遊びたくなってしまう要素がありそうです。

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シンプルな背面

シルバーの地にただ一つのリンゴのアイコン。それも小さすぎず大きすぎず。色も白一色。
形状も特段の加工はなくつるんとしている。
キャンバスとしては最高ですね。これがもし色などついていたら、その色のイメージに引っ張られ、ここまで多彩なアイデアは生まれないかも知れません。ロゴも昔のレインボーカラーじゃ主張が強すぎて、表現の幅が狭まりそう。

シンプルに徹したプロダクトデザインは、リンゴの周りになにか描きたいというユーザーのクリエイティビティを刺激していそうです。

文字がない

PCや家電などのメーカーは、文字があるロゴタイプの使用している企業が多いような気がします。
文字があると、こういう自由な発想は生まれにくいですね。どうしても読んでしまうので。
リンゴマークの代わりにAppleという文字ロゴだったとしたら…

リンゴのモチーフ

リンゴはおそらく誰もが知っている果物ですよね。
食感がシャキッとしてて、みずみずしくてなど、そういった食べ物としてのリンゴから、白雪姫の物語や、ニュートンのエピソード。青いリンゴからは若さの象徴を感じるなど。
リンゴからスタートする連想は、非常に多彩、そして共通イメージが多い。
そういう点で、良い題材なんだと思います。

やっぱりシンプルなロゴ、誰もが知っているモノをモチーフにしたシンボルは強い。
そんな思いが深まるニュースでした。

アップルが「MacBook背面デザインコンテンスト」とかやったら面白いんじゃないでしょうか。

CM動画はこちらです。

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