ロゴとともに成長をする 〜 グラフィックデザイナー・南部真有香さん(LOGO DAYS インタビュー)

ロゴストックのデザイナーインタビューLOGO DAYS。
今回は、大阪在住のグラフィックデザイナー南部真有香さんです。

世界的に活躍するアートディレクター南部俊安氏を父に持ち、高校進学とともにデザインの勉強をはじめ、京都市立芸術大学ビジュアルデザイン科を卒業。現在は、氏の元で様々なデザインプロジェクトやブランディングのお仕事をされています。まさにいま、ぐんぐんと成長中の若手デザイナーです。

このロゴデイズのロゴも、南部真有香さんのデザイン。「企業やサービスはそのロゴとともに成長していくものである」ということ表現しています。
たまごがモチーフの女性らしさもあるとても可愛らしいロゴデザインをつくっていただきました。

折り鶴がはばたいた、気仙沼市震災復興計画のロゴ

グラフィックデザイナー南部真有香さん

南部さんは、ロゴストックでも紹介をした気仙沼市震災復興計画のロゴをデザインされています。
この作品は、コンケラーデザインコンテスト2011-2012にて、グランプリを受賞しました。
凛とした表情の折り鶴をモチーフにしたデザインになっています。

実際のコンテストでは、メッセージ的なもの、シンプルなものなど様々な方向性のもの4点を応募。
その中で自分としても一番良いものができたと思った、この作品が選ばれたそうです。

授賞式の中で、この折り鶴のデザインから「鶴の恩返し」のイメージがあるという審査員コメントがあり、そういったコンセプトは自分でも気づいていなかったことだと言います。

優れたロゴは周囲に良い影響をあたえ、新たな印象を生み、そのことがロゴ自体の成長にもつながるということが、現れた一幕と言えそうです。

気仙沼震災復興計画のロゴ

ロゴデザインの公募、コンテストに挑むこと

世の中にはロゴをはじめとしたデザインの公募、コンテストがたくさん開催されています。
実力を試す場であることはわかっていても、日々の仕事に追われていると、ついつい遠のいてしまうデザイナーも少なくないのではないでしょうか?

しかし南部さんは、「コンテストに応募することは、私の中ではとても自然なことです」と言います。
学生時代も、社会人になった今も、何か気になるコンテストを見つけたら、そこでまず挑んでみる、応募してみるというスタイルが身体に染みこんでいるようです。

グラフィックデザイナー南部真有香さん

では、コンテストと仕事、その取り組み方になにか違いはあるのでしょうか?
デザインアプローチにおいては、当然ながら、仕事であっても、公募・コンテストであっても同じ。
ロゴであれば、キーワードやコンセプトをだし、それをカタチにしてゆくというアプローチだと言います。

大きく違うのは、それをプレゼンする段階です。
仕事においては、出来上がったロゴデザインをクライアントに向けて、どのように説明していくのが良いのか、最適な提案方法を考えぬき組み立てていきます。すなわちプレゼン方法もデザインをします。

一方、公募では、応募用紙の規定があったり、ロゴのサイズ、コンセプト説明の文字数による制限など、プレゼンの形式が決まっていることが多いです。その制約の中でどうプレゼンテーションするかという点が、公募ならではの特徴だと語ります。

デザインをつくることだけが大事なのではなく、そのコンセプト、イメージをしっかりと共有するにはどのように伝えればいいのか。説明の部分をデザインすることもデザイナーの仕事の一部なのですね。

また、もう一つ公募ならではの良い点は、表彰の時だそう。
大きなコンクールでは、審査員やゲストに著名な方がいることが多いです。
表彰式やパーティでそのような普段なかなか会うことができない人物と話ができたり、また同じデザイナー仲間の知り合いが広がっていったりするのがコンテストの面白さ、楽しさだとも話します。

モーションするロゴ

『タイポグラフィ年鑑2012』の映像デジタルメディア部門、ベストワークの作品にも南部さんが名を連ねています。

大阪御堂筋デザインストリート2011

大阪御堂筋デザインストリート2011の大阪市立近代美術館で開催された「THE POSTERS」のためのモーションタイポグラフィ。
展覧会のタイトルと著名な参加グラフィックデザイナーの名前が音楽とともにダイナミックに表現された作品です。

ロゴは、どの場面でみても同じ印象をあたえるために静止で表現することが基本ではあるかもしれませんが、時代の流れによって、今後はこういったモーションがついたロゴの見せ方が、増えてくるかも知れませんね。

表現をするステージは多様にある

土木技術者女性の会のロゴ

こちらは、土木技術者女性の会のロゴデザイン。
コンテストに応募して受賞したデザインですが、受賞後に、名刺、封筒、レターセット、ポスター、パンフレット、ウェブ、パワーポイントのテンプレートなどのアプリケーション制作も行ったそうです。

マーク自体をつくることも面白いが、こういったツール展開もやりがいがあって面白いと言います。
ロゴが使われるシーンというのは、とにかく量が多く、大変ではありますが、それぞれの場面で一番よい見え方、他の情報との整理というものをしっかりと考えてデザインしてゆくのです。

また、南部さんは様々な企業のブランディングのお仕事、コンテストのほかにも、友人の着物制作会社のロゴや、ご自身が所属するバンドのロゴをデザインしたりと、幅広く活動しています。
そしてこれからも、たくさん様々な仕事を積極的に担当し、好きなデザインの仕事で、人々の役に立っていきたいとのこと。

そして、ロゴマークをつくるときは、時代を反映しながらも飽きの来ないものをつくっていかなくてはいけないと話します。
多くの人がそのマークを知ってくれて、長く使われることでマークとともに成長していく、そんなブランディングのロゴマークをつくることが南部さんの目標なのです。

関連リンク

有限会社テイスト
コンケラーデザインコンテスト2011-12
THE POSTERS
土木技術者女性の会のロゴデザイン選考

あなたのお話、聞かせてください!

※ロゴストックでは、「LOGO DAYS 〜ロゴデザイナーインタビュー〜」に登場していただけるロゴのデザイナーさんを募集しています。自薦他薦は問いません。お問い合わせフォームからご連絡ください。

posted by 遠島啓介 on 2014年11月7日

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