コンペで勝つロゴの秘訣とは? 世界一のクラウドソーシングを目指すランサーズ。チーフデザイナー竹中哲さんインタビュー

デザイナーインタビューロゴストックのデザイナーインタビュー。
今回は、注目のクラウドソーシングサービスを運営している、ランサーズ株式会社に訪問し、チーフデザイナーの竹中哲さんにお話を伺って来ました。

竹中さんは、大手ISPのデザイナーとして3年半働き、この4月にランサーズに転職。入社していきなり、UIの改修を含めたサイトの大幅リニューアルプロジェクトがスタート。そのデザイン全般を担当されています。

デザインは70回やりなおした

ランサーズは、2013年7月現在、81億円以上の仕事依頼金額、依頼企業数4.3万社を越え16万件以上の仕事依頼があります。フリーランスの方々も15万人以上が登録いただいて、使っていただいているサイトになっています。
実は、2008年のサービスロンチから、ずっとデザインを変えていませんでしたが、サイトの成長に合わせて、今回満を持して大幅なリニューアルを実施することになりました。

まずは、第一弾としてトップページデザインと全ページのヘッダ・フッタをリニューアルしています。
今回のリニューアルデザインのポイントは、事実をひと目で伝えること。「仕事依頼サイト」であるということはもちろん「日本最大級」というコピーや、現在までの依頼総額、クライアント数、登録者数などの実績をしっかりと表示し、利用者が安心できるサイトを目指しました。そして、たくさんの顔写真。多くのフリーランサーが活き活きと働く様子を表しています。

そんなトップページのデザインアプローチは、まさにデザインハック。
社長である秋好さんのスケジュールをがっちり押さえ、隣で竹中さんがデザインを制作しながらその場で確認をしてもらうというものでした。すぐにフィードバックをもらい、即座に修正をする。
これを70回ほど繰り返したことで、お互いに納得のいくデザインが完成したのです。

ランサーズサイト

目指すは世界一のクラウドソーシングサイト

今後もサイトはどんどん進化していきます。マイページなどの部分も順次手を加えていく予定です。UIにこだわって、ユーザーの使い勝手がさらに向上することを目指します。

ランサーズでは、クライアントとフリーランサー、お互いのコミュニケーションを楽にすることに主眼を置いて、サイトを設計しています。

仕事の依頼というものは、とても定性的なもの。フリーランサーに内容をしっかりと間違いなく伝えるために、多くのやり取りを重ねることになるなど、思いのほかコミュニケーションコストがかかります。気づけば、2,000円の仕事をしてもらうのに8時間のやりとりが発生してしまった、なんてこともあったりする。それではお互いにハッピーではありません。

ランサーズでは、仕事の依頼など、比較的きめ細かく入力する項目が用意されていて、定性的な依頼内容が、喩えて言えばセミオーダーのような形に当てはめることができるようになっています。
そうすることで、お互いの仕事が楽に、スピーディになっていくのです。こういった点は今後さらに進化させていきます。目指すは世界一のクラウドソーシングサイトなのです。

ロゴコンペに当選する秘訣とは!?

ランサーズでは、ロゴデザインの依頼・コンペ案件がすでに1万件以上掲載されています。クライアントは、中小企業を中心としながらも、個人の方、大企業からと依頼いただくクライアントの幅が増えてきています。

多くのロゴデザインコンペ事例を見てきているランサーズさんが、コンペで当選するロゴデザインの秘訣をこっそりと話してくださいました。

「選ばれるロゴは、デザインがカッコいい、美しい、ということもですが、それだけでは選ばれないことがあるのです。最も必要な要素は『納得感』です。」

クライアント側での選定は、担当者が何人も関わってくることが多いです。
提案されたロゴデザインは非常に多数です。選定者が何人も集まれば、当然意見もわれてきます。
そのときに当選を勝ち取るデザインというものは、そこに書いてある「ストーリー」が決め手。
なぜ、このデザインなのか? それに答える説明を添えることが重要なのです。

デザインはストーリーの納得感

ロゴを提案する際のコメントとしてよく見かけるのが「ロゴ作りました、よろしくお願いします。」というもの。
これだけではもったいないのです。なぜこのようにデザインしたのかという理由があれば、もっとデザインの価値を高めることができます。

クライアントは、ロゴのビジュアルだけでなく、そこに込められた制作者の「意図」を求めています。
「このロゴは○○をモチーフにしていて、その理由は、××という意味と想いが込められていて・・」
という説明を聞くことで、それいいね! そのアイデア面白いね! と共感が生まれます。

そして、彼らも上司や外部の人たちに「このデザインは○○という意味があって・・・」というようにロゴの意味を的確に説明し、物語ることができるのです。

「ぱっと見で直感的に美しいロゴ」というものももちろん大切なのですが、
それ以上に決め手になるのが「デザイン意図の具体的な説明と、その納得感」なのです。

ロゴコンペに応募するときは、その説明文もしっかりデザインしてみてはいかがでしょうか?

ランサーズのロゴの意味は?

ランサーズロゴ
最後にランサーズのロゴの意味をご説明しましょう。
「フリーランス」の語源は、中世ヨーロッパの十字軍に遡ります。当時の軍隊では、槍の本数=1戦闘単位として、軍の勢力を表していました。
軍隊を大きくするためには、槍の数を増やす。すなわち、まだ敵勢力と契約を交わしていない(フリー)槍(ランス)を持っている者(=フリーランス)と契約するというところから来ています。

普段は気ままに暮らしていても、槍さえあればお金がもらえる。
それが時代とともに、ペンは剣より強しという言葉にもあるように、槍からペンに変わり、フリーランスがより高尚なものに進化していきました。
このように手に職がある人がフリーランサーです。

フリーランスの語源である、「中世の騎士」をモチーフにしたのがランサーズのロゴなのです。
実はこれもクラウドソーシングで募集したもの。
デザイン提案の中に、こうしたデザインの意味も書かれていたそうです。

クラウドソーシング「ランサーズ」(Lancers)

取材をおえて、ロゴストックから一言

いまとても勢いのあるランサーズさん。
時間と場所にとらわれない、新しい働き方をつくる。という理念には僕たちも非常に共感します。

仕事でロゴを作られるみなさんは、そのデザインに込められたストーリーを語ることにも注力してみては?
納得感のある文章づくりには、よろしければロゴストックも協力させていただきますよ。

あなたのお話、聞かせてください!

※ロゴストックでは、「LOGO DAYS 〜ロゴデザイナーインタビュー〜」に登場していただけるロゴのデザイナーさんを募集しています。自薦他薦は問いません。お問い合わせフォームからご連絡ください。

posted by 遠島啓介 on 2013年7月19日

スポンサードリンク