LOGO DAYS〜ロゴデザイナーインタビュー〜デザインとは様々な『間』を意識すること。「T-KERNING」キムラユキムラさん

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ロゴストックが、ロゴデザイナーさんのお仕事に迫る「LOGO DAYS」。
第二回目は、「人・物・事・時・場の間のデザイン」をコンセプトに活動されている、「T-KERNING(2011年2月13日よりdesign unit UOGOCOLOにリニューアル予定)」のキムラユキムラさんにお話を聞きました。
コーナータイトルロゴもキムラさんのデザイン。ありがとうございます!

ロゴはデザインの究極

logodays02_profile.jpgデザインとは “ターゲットとの間をツメる、ライバルとの間をアケる”手段だと思います。

ロゴデザインでは、自身の活動コンセプトとクライアントのコンセプトを融合させるように練り上げていき、最終成果物では無駄なものをそぎ落としていき極力シンプルに仕上げることを心がけています。

大学時代に、こっちを見て何かを言ってるシンプルなロゴと出会い、「デザインの究極!」と思ってしまったのが始まりです。
無駄をそぎ落とすことによって、視認性や訴求性、耐久性や汎用性の性格を持つ、かっこいいかわいいだけじゃない、より効果的な意味のあるロゴが生まれると思います。

ロゴデザインのアプローチを公開!

今回「LOGO DAYS」のロゴをデザインさせていただきましたので、そのアプローチをあげてみますと、

1. まず関係するワード、連想するワードをたくさん出し並べます。
「ロゴ」「ポータルサイト」「特集」「デザイナー」「グラフィック」「日々」「時間」「時計」「インタビュー」「対話」・・・など50ワードくらいですかね。
中には「ロゴに興味がある人」など文もあり、普段は写真などのイメージも。

2. これらを整理していき方向性を設定します。
今回は自由ということもあり説明のためにあえて「L」と「D」を組み合わせた親近性、信頼性の両極端のシンボルマーク2案(第一回が素敵なロゴタイプだったので)を目指すことに決めました。

3. 骨組みとなるラフスケッチを作ります。
目指す方向性とは多少ズレていても関係なしに数多く出します。
そのズレがヒントやアイデアに導く場合があるためです。

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4. その中から可能性のあるモノを選び、スキャン、トレースしデータ化。
肉付けをしていきながらコースを整えゴールに着地させます。

5. この長い行程のあとに壊したり磨いたりする作業をします。
例えば候補Aが完成に近づいたら、同じ、あるいは近いデザインでAに影響されずに、
B、C・・・を作り直します。繰り返し制作していき、それぞれを比較し吟味・検証を行います。
このアプローチが特にいい効果をもたらします。

6. 数日寝かして(客観的に見られるようになる)から微調整し、ようやく完成です。
今回はLとDを擬人化し対話している “コンテンツに焦点を当てたロゴ” と、Lを時計の針、Dを文字盤に見たて時間をイメージした “タイトルに焦点を当てたロゴ”ができました。

※採用となったロゴ以外にもこんな候補がありました。イメージはまったく違いますが、どちらも素晴らしいですね!
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現在デザインを学んでいる方々に一言

意外と漫才・コントや児童書など他の分野から大切な何かを学べるような気がします。
意表をついた発想でいかに視聴者を魅了するか、複雑な内容をいかにして子供に理解させるか。
デザイナーにとって参考になる点があると思います。

また、そういった方々の考えや制作の裏側に関して書かれた本もとても参考になります。
芸人の松本人志さん、絵本作家の木村裕一さんなどがおすすめですね。
ポイントは「デザイナーに置き換えて読んでみる」ことです。

取材を終えて(ロゴストックからのコメント)

今回、キムラさんは、ロゴ制作のアプローチをとても詳細に説明してくださいました。
取材のやりとりを通して、どんどんブラッシュアップされていくデザインをリアルタイムに拝見することができました。

細部まで妥協を許さない姿勢と、常に可能性を探求して素早くキャッチアップする視野の広さ。
そんなキムラさんのデザイン魂をひしひしと感じるエキサイティングな時間でした!

※ロゴストックでは、「LOGO DAYS 〜ロゴデザイナーインタビュー〜」に登場していただけるロゴのデザイナーさんを募集しています。自薦他薦は問いません。こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。

posted by 遠島啓介 on 2010年11月1日

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